強いのは夫か妻か?



 笑いを得ることができるのは、弱者が強者をやっつける場合のみである。
 その逆は笑えない。



 呉エイジ氏の本、「我が妻との闘争」立ち読み読みました。

 妻や彼女のワガママぶりと、それに振り回される自分の姿を、面白おかしく書いている男性管理人のサイトが結構あります。そういう所のテキストを読むと、こんなに安心してワガママ放題言える女性が羨ましくもあり、またそんな彼女に泣かされてる風を装いながら、変わらず深い愛情を持ち続けていられる男性の懐の大きさに感動すら覚えます。要するにこれもノロケ日記の一種なわけです。ケッ。

 コントやコメディに登場する夫婦も、大抵妻の方が強いです。妻に苛められる夫の姿を見て、観客は笑います。たまに夫の方が苛める時もありますが、その場合、妻は人並み外れて鈍いなどの理由で全くダメージを受けません。いくら言っても敵わなくて途方にくれる夫の姿にまた観客は笑います。

 それは何故か?
 社会的に女性が弱者だからです。弱者が強者をやっつけることに対して、人はカタルシスを覚えます。強大な権力や力を持つ悪に立ち向かいやっつけるのは、社会的弱者である若者や女子どもであるのが定番です。鉄腕アトムの時代からセーラームーン、ラピュタなどの宮崎アニメ、ショムニ、ヘラクレス愛ちゃんまで例を挙げればキリがありません。
 これが逆に大人の男性が女子どもをやっつける話だと、まず笑えません。このパターンを成立させるには、大人の男性が、権力をもってないヒラのサラリーマンか何かでしかも気の弱い優しい性格の人物で、女子どもの側が余程ワガママな女上司やお金持ちのお坊ちゃまなどという設定にしなければ無理でしょう。

 近年女性や子どもが強くなったと言っても、まだまだ社会的、肉体的、精神的に弱者であることに変わりありません。それを自覚せず、女子どもに対して「最近の女は生意気だ。俺が教育してやる。」などと偉そうなことをほざく男には虫酸が走ります。男性によるセクハラ、ドメスティック・バイオレンス、児童虐待などは、女性によるそれらよりはるかに多いことを忘れてはいけません。
 私が年下男性に惹かれるのも、年齢的な面だけでも強者の立場に立ちたいからなのかも知れません。



 要するに何が言いたいかと言うと、


 ばーかばーか。>ダンナ


 (↑夫婦喧嘩したらしい)




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