「冷静と情熱のあいだ」他。

 近所に大きな古本屋が出来たので行ってみました。
 欲しい本はたくさんあったんだけど、そういうのに限って1〜2割しか安くなってなかったので3冊だけ買いました。
 1冊は「内田春菊の悪女な奥さん」
 この人の書く文章は好きじゃないしこの人自体も別に好きじゃないんだけど、この人の描くマンガは好きです。めっきり可愛くなってしまった絵柄のせいでしょうか?(昔の絵柄の方が好きだったんですけどね。女の人のハダカなんかすごく柔らかそうで上手かったのに) 
 同じ事を言っていても、文章だと反感を持ってしまうのにマンガだと共感してしまったりするので油断がなりません。言ってることは同じでもでも表現の仕方によって受け取る方がまったく違った受け止め方をしてしまうのは、いろんなテキストサイトを見ていてもよく判ります。
 
 あとの2冊は「冷静と情熱のあいだ」の赤青セットです。どっちから読もうか迷った挙句赤から読み始めてゆうべ遅くに読み終わったところです。これから青を読みます。
 こういった同じ時間の事柄を二人の登場人物それぞれの視点から別々に描かれた作品というのは前にも一度読んだことがあります。栗本薫の「翼あるもの」という本でした。
 こういう趣向の物語はとても好きです。内田春菊の「シーラカンスロマンス」も前の話の脇役が次の話の主人公になるというスタイルでした。現実の社会では誰もが脇役であり主人公であるわけで、一人一人が人生を持ってるわけで、うーん、上手く言えないけど同じものに対する他の立場の見方っていうのはやはり興味があるし、どこか覗き見してるような楽しみも味わえたりするから好きなんだと思います。だから松本零士のマンガも好きです。「999」にエメラルダスやハーロックがチョイ役で出るのとかって楽しい。 
 ところで「翼あるもの」は表紙が「風と樹の詩」のオーギュなせいか上巻「生きながらブルースに葬られ」の主人公「良」がどうしても明るいジルベールといった印象が否めません。でも下巻「殺意」の主人公の「透」の方が好きです。陰のある美少年萌えです。ぶっちゃけ801小説なんですが私もこういうのにハマってた時代もあったんだゾ、と。
 
 話が思いっきり反れましたが、そういうわけで「冷静と情熱のあいだ」の青を読むのがとても楽しみです。すぐ読んじゃうのがもったいないぐらい。これは赤と青で作者が違うのでどうなんだろうな〜。わくわく。
 それにしても忘れられない恋ってキーワードがどツボですね。私にも忘れられない恋と忘れたい(つーか忘れてるw)恋がありますが、いつの日か忘れられない恋の相手と再会して燃え上がったりしてみたいものです。
 
 …って、結局いつもみたいなオチになるわけね(笑)
 
 
 
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